株式会社インターネットイニシアティブ
白井データセンターキャンパスさま（千葉県白井市）

　データセンター（DC）運営において安定した電力供給は必須であり、需要に応じて運用中の設備増強が求められることから、インターネットイニシアティブ（IIJ）は特別高圧受変電設備の建設もKenesに依頼する。将来的な新棟建設を見据えた最適な電力システムの設計に加え、幅広いネットワークを駆使した調達力により、建設コストが抑えられることも大きな魅力だった。さらに、Kenesの電気主任技術者が白井データセンターキャンパス（白井DCC）に常駐し、保安管理を実施。設備の運用ノウハウを共有するなど、IIJ社員の技術力向上にも貢献している。IIJの川島英明氏はユーティリティサービス®についてこう語る。
　「初期投資費用の抑制と設備維持コストの平準化を実現し、変動的なリスクを避けられることは大きなメリットです。その上で、エネルギーの専門家であるKenesのプロフェッショナルなサービスを享受でき、他の事業者にはない魅力を感じています。また、今回のリチウムイオン蓄電池の導入は業界でも先進的な取り組みでしたが、電力会社や所轄消防署との協議も含めて総合的にサポートしてくれたKenesの存在は心強かったです。今後は白井DCCの設備増強を予定しているため、KenesにはVPP^※の構築などに関する知見も生かしながら、『安定稼働』と『技術革新』という両面から当社のDC事業を支えてほしいですね」。
　社会インフラとして不可欠なDCの運営を通し、ICTサービスの発展に貢献するIIJ。時代のニーズに応えるIT業界のパイオニアを、Kenesは独自のエネルギーソリューションで支えていく。

※VPP（バーチャルパワープラント）：太陽光発電や風力発電、蓄電池など分散した電源を遠隔統御し、一つの発電所のように機能させること。電力負荷の平準化や電力不足時の供給など電力需給の調整機能としての役割が期待されている。